Codexで変更前に確認させる方法|Plan modeと権限設定を解説
Codexがファイルを変更する前に計画を確認する方法を、Plan modeと権限設定の違いから解説します。

Codexへ修正を頼んだら、内容を確認する前にファイルが書き換わっていて戸惑ったことはないでしょうか。結論から言うと、変更案を先に見たいときは、最初から Plan mode を使うのが分かりやすく確実です。
Plan modeで調査と計画を終え、内容を確認してから実装へ切り替えれば、「何を変えるのか分からないまま編集が始まる」状況を避けられます。一方、権限メニューの「Ask for approval」は、ワークスペース内のすべての編集について毎回確認する設定ではありません。
この記事では、2026年7月22日時点のOpenAIの公開資料をもとに、Codexデスクトップアプリで変更前に確認する手順と、Plan mode・Ask for approval・Read onlyの違いを整理します。
変更前に確認したいならPlan modeを使う
OpenAIの公式ベストプラクティスでは、複雑な作業や曖昧な依頼では、実装前に計画させる方法が案内されています。Codexアプリでは、入力欄で /plan を使うか、Shift+Tab を押すとPlan modeへ切り替えられます。
基本の流れは次のとおりです。
- 実装を依頼する前にPlan modeへ切り替える
- 目的、対象ファイル、守るべき制約、完了条件を伝える
- Codexにリポジトリを調査させ、変更計画を提示させる
- 計画を読み、必要なら対象範囲や方法を修正させる
- 納得した後に実装を明示的に依頼する
たとえば「設定画面へダークモードを追加して」とすぐ実装させるのではなく、Plan modeで「関係するファイル、状態の保存方法、既存デザインへの影響、テスト方法を先に整理して」と頼みます。計画に問題があれば、ファイルへ手を加える前に方向を直せます。
Codexがすでに作業中の場合、/plan は一時的に利用できません。変更前に確認したいときは、新しい依頼を送る前にモードを切り替えるのがポイントです。
「Ask for approval」だけでは全変更を止められない
名前から誤解しやすいのですが、「Ask for approval」は、ファイルを1回編集するたびに承認を求める機能ではありません。
Codexの安全設定は、操作できる範囲を決めるサンドボックスと、境界を越える操作をいつ確認するか決める承認設定の組み合わせです。OpenAIの資料では、通常のワークスペースアクセスが認められている状態なら、Codexはその範囲内でファイル編集やコマンド実行を進められると説明されています。確認が表示されるのは、主に許可された範囲の外へ書き込む場合や、制限されたネットワークなどを使う場合です。
そのため、「Ask for approvalを選んだから、編集前に必ず差分が表示される」とは限りません。この設定はサンドボックス境界の保護には役立ちますが、変更計画を事前レビューする役割はPlan modeと分けて考える必要があります。
確認してから実装する二段階の進め方
実用的なのは、「計画するターン」と「実装するターン」を明確に分ける方法です。
計画を受け取ったら、少なくとも次の点を確認します。
- 変更対象のファイルが必要な範囲に収まっているか
- 既存機能やデータ形式との互換性が保たれるか
- 削除、移行、依存関係更新など、想定外の操作が含まれていないか
- 実装後にどのテストや確認を行うか
問題がなければ、「この計画の範囲だけ実装してください。計画外の変更が必要になった場合は、作業を止めて確認してください」と伝えます。この一文を加えると、調査後に新しい事情が見つかった場合も、合意した範囲へ戻りやすくなります。
デメリットは、最低でも確認のための1ターンが増えることです。ただし、複数ファイルの修正、設定変更、削除を伴う作業では、やり直しや意図しない差分を減らせるメリットのほうが大きくなります。
さらに厳格に止めるならRead onlyを組み合わせる
Plan modeに加えて技術的に書き込みを防ぎたい場合は、利用環境で選択できるなら Read only の権限を使います。Codexアプリでは入力欄の下にある権限コントロールから、利用可能なモードを確認できます。
Read onlyの権限では、プロジェクトを読み取って調査できますが、許可されたファイルを作成・変更・名前変更・削除することはできません。先にRead onlyで調査と計画を行い、承認後だけ書き込み可能な権限へ切り替えると、プロンプトだけに頼るより強い境界になります。
ただし、権限プロファイルはベータとして案内されており、表示されるモードはアプリの設定、ローカル構成、組織の管理ポリシーによって異なる場合があります。また、Read onlyでは、書き込みやネットワーク、アプリ操作を必要とする一部のツールが失敗することがあります。調査に必要な権限まで無効にしていないかも確認してください。
プロンプトでの確認依頼は補助策として使う
小さな作業なら、依頼文の冒頭で次のように指定する方法もあります。
まずリポジトリを調査し、変更対象、変更内容、注意点、検証方法を提示してください。私が承認するまでファイルを変更しないでください。
この指定は、毎回Plan modeへ切り替えなくても意図を伝えられる点が便利です。繰り返し使う場合は、同じ方針をリポジトリの AGENTS.md に記載する方法もあります。
ただし、自然言語の指示は運用ルールであり、サンドボックスのような技術的なアクセス制御ではありません。重要なリポジトリや削除を伴う作業では、Plan modeやRead onlyと組み合わせてください。
実装後も差分を確認して完了とする
事前に計画を確認しても、実装結果が計画どおりとは限りません。Codexの変更一覧やGitの差分を開き、変更ファイル、追加・削除された行、想定外の生成物を確認します。
テストが成功していても、設定ファイルの不要な更新、広すぎる整形、依存関係の変更などが混ざる可能性はあります。計画と実際の差分を照合し、問題があればコミットや公開の前に修正を依頼しましょう。
変更前のPlan modeと変更後の差分確認をセットにすると、Codexへ任せる範囲と人が判断する範囲が明確になります。
まとめ
Codexで変更前に内容を確認する最も分かりやすい方法は、最初にPlan modeへ切り替え、調査と変更計画だけを作らせることです。/plan または Shift+Tab で計画を開始し、対象ファイル、方法、注意点、検証内容を確認してから実装を依頼します。
「Ask for approval」は、ワークスペース内の全編集を逐次承認する設定ではありません。より厳格に変更を防ぐ必要がある場合は、利用可能ならRead onlyで計画し、承認後だけ書き込み権限へ切り替えます。実装後は差分も確認し、計画と結果が一致していることを確かめてください。
Codexを安全に使うコツは、権限を弱めることだけではなく、「考える段階」と「変更する段階」を意識して分けることです。