AdSenseで「準備完了」なのに広告が出ないときの確認手順
AdSenseのサイト状態、広告コード、publisher ID、クローラー、ads.txtを、推測ではなく確認結果から切り分ける手順です。
読了目安:4分

AdSenseの「準備完了」は、Googleの説明ではサイトが広告を表示できる状態です。ただし、あるページに広告が見えない理由まで画面が自動診断したという意味ではありません。サイトのステータスを起点に、推測ではなく観測できる項目を順番に確認します。
先に記録する四つの状態
| 確認場所 | 記録する値 |
|---|---|
| AdSense「サイト」 | サイトの承認状態、ads.txt状態 |
| ポリシー センター | アカウント・サイト・ページの問題表示 |
| 対象ページのHTML | 広告スクリプトの有無、publisher ID、重複数 |
| ブラウザー開発者ツール | スクリプト要求の状態、コンソールエラー |
Googleの広告カバレッジのトラブルシューティングは、ポリシー、ads.txt、クローラー、広告配信制限などを個別に確認するよう案内しています。「アクセスが少ないはず」など一つの理由へ先に決めません。
1. AdSense側の表示をそのまま読む
「準備完了」「要確認」「準備中」と、ads.txtの「承認済み」「未承認」「見つかりません」は別の状態です。表示された文言、確認時刻、対象ドメインを記録します。ポリシー センターに問題があれば、問題名と対象範囲を確認します。
「準備完了」ではない場合、広告コードを何度も貼り直す前に、その状態に表示されたタスクを完了します。サイトを削除して再登録する操作も、公式案内に理由がない限り行いません。
2. 広告対象ページの初期HTMLを確認する
広告を出す設計のproductionページを一つ選び、ページソースで次を確認します。
pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.jsが必要回数だけ存在する- URLの
client=ca-pub-...が設定したpublisher IDと一致する - 広告除外ページではスクリプト自体が存在しない
- 本文は広告スクリプトの成功・失敗に関係なく表示される
publisher IDの公式確認方法では、アカウント情報または自分の広告コードと照合できます。記事中の例示IDをコピーせず、自分のアカウントで確認した値だけを使います。
3. ブラウザー通信とエラーを分ける
広告ブロッカーやプライバシー拡張を無効にした検証用プロファイルで、開発者ツールを開きます。
- スクリプト要求が発生しない:アプリ側の読込条件、環境変数、初期HTMLを確認
- 要求がブロックされる:拡張機能、ブラウザーポリシー、CSP、ネットワークを確認
- JavaScriptエラーがある:最初のエラーと発生箇所を保存
- 要求は成功するが枠が空:AdSenseのポリシー、カバレッジ、クローラー表示へ戻る
自分で広告をクリックして確認してはいけません。デスクトップとモバイルは、広告の有無だけでなく本文やナビゲーションを妨げていないかを確認します。
4. ads.txtを独立して検査する
Googleは、ads.txtをルートドメインから到達可能にし、HTTP 200、正しい書式、アカウントと同じpublisher IDにするよう案内しています。ads.txtのクロール要件に沿って次を確認します。
URL: https://対象ドメイン/ads.txt
HTTP: 200
Content-Type: text/plain
publisher ID: AdSenseアカウントの値と一致
robots.txt: ads.txtを遮断していない
Google側の状態更新には再クロールが関係します。ファイルが正しいことと、管理画面に反映済みであることを同一視せず、確認時刻を残します。
広告がないことが正常なページもある
サイト側で広告を主要記事だけに限定している場合、トップ・検索・旧記事に広告がないのは意図した結果です。審査状態を調べる前に、確認対象が広告候補の記事かを確かめます。
ブラウザーでは、候補記事を直接開いた場合と、そこから広告対象外ページへ移動した場合を分けて確認します。共通レイアウトのスクリプトがページ遷移後も残る実装では、初回表示だけの検査では不足します。遷移先では再読み込みする前にDOM内の広告コードと新しい広告要求の有無を記録します。その後に直接再読み込みし、初回表示の結果と比較してください。自分の広告をクリックして確認する必要はありません。
結論
「準備完了なのに広告が見えない」ときは、PVや広告需要を推測する前に、AdSense状態、ポリシー、初期HTML、ブラウザー通信、ads.txtを別々に記録します。この順序なら、サイト実装の問題とGoogle側に表示された問題を混ぜずに次の修正を選べます。
確認した一次情報
主要な主張については、本文中にも対応する資料へのリンクを残しています。
- パブリッシャー ID を確認するGoogle AdSense ヘルプ · official-help · 確認: 2026-07-26
- AdSense サイトのステータスを確認するGoogle AdSense ヘルプ · official-help · 確認: 2026-07-26
- 広告カバレッジの問題を解決するGoogle AdSense ヘルプ · official-help · 確認: 2026-07-26
- ads.txt ファイルがクロール可能であることを確認するGoogle AdSense ヘルプ · official-help · 確認: 2026-07-26